畑や海もあって、ほどよく田舎。イメージがガラリと変わった「藤沢」の心地よい暮らし
自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。32回目にご紹介する街は、「藤沢」。少し騒がしい駅前からは想像できない、藤沢の知られざる魅力を見つけることができました。…
自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。29回目にご紹介する街は、神奈川県にある「平塚」。都心に住む、これから子育てを考えている方々に教えたい、平塚の知られざる魅力をご紹介します。
text : ASAKO MIYAKE
goodroomのスタッフが住んで本当に良かった街を紹介する連載。29回目にご紹介するのは、JR東海道本線の走る街、神奈川県にある「平塚」です。
これまで平塚といえば、湘南ベルマーレの本拠地であるとか、海が近いとか、そういった漠然とした印象しかもっていなかった私ですが、今回スタッフと一緒に街を歩く中で、平塚という街が「子育て」をするうえで非常に良い環境なのだということがわかりました。
結婚をして、そろそろ子どものことを夫婦で意識し始めるとき。東京の都心ではなく、できるだけ自然環境が整っていてのびのびと暮らしていける環境で子育てをしたい……。そんな風に考えてはいるものの、具体的にどこへ住まいを探してよいか悩んでいる方へ。候補となる街の一つとして検討していただくために、自信をもっておすすめしたい街でした。
自然環境が豊かなのはわかるけれど、気になるのは都心への交通の利便性、ですよね。平塚駅から東京駅までは、JRの東海道本線に乗って約1時間。新宿駅へは湘南新宿ラインに乗れば約1時間10分です。
最近では平日の朝の時間帯に「湘南ライナー」という電車も走っています。こちらは東京駅と湘南エリアの主要駅を結ぶ電車で、一律510円で指定席に座って都心まで行けるもの。全席自由ですが、座席数分しかチケットが販売されないため、必ず座れるのが特徴です。グリーン券を買ったはいいものの、座れなかった……なんてこともたまにありますからね。確実に座って都内まで行けるのは、ありがたい。
さらに、平塚駅の豆知識。実は、平塚駅は、東海道本線の始発列車が平日の朝6時~8時の間に5本、1日通して24本も走っているんです!
平塚より下り方面の駅には、小田原などの乗降客数が多い駅もあるため、なかなか朝は混雑しがち。こちらも都内への通勤を考えている方にとってはありがたい取り組みですね。
また駅周辺の交通の便では、バスが便利。平塚駅前を歩いていると、神奈中交通の黄色いバスをよく目にします。系統数からすると、なんと約70近くものバスが平塚駅を経由して縦横無尽に街中を走っているんです。
さらに、都心からの深夜バスがあったり、平塚にある車庫からは羽田空港行のリムジンバスもあったり。基本的には自家用車を持つ家庭が多い街ですが、こうした地域の足としてバス網が発達しているというのも便利そうです。
最近はPCひとつあれば、自宅で仕事ができるようになっている方も多く、通勤時間を考えずに移住してくる方も多いそう。また、横浜など、都心よりもやや近い場所を職場に選び、できるだけ通勤時間を減らす工夫をされる方も多いようですよ。
次に気になるのは、平塚のお買い物事情。
平塚は都心に比べると、広範囲に街が発達しているため、駅周辺はもちろんのこと少し離れた場所にもたくさんのお店があることが特徴です。
特に駅北側一帯には、スーパーなどの日用品の買い物ができる場所があちこちにあるため、まったく不便はなさそう。どこも比較的大型の店舗であるため、品揃えもいいこともうれしいポイント。
ニトリや、電気屋さんなどの店舗もとても充実しています。どこも郊外型の店舗で店舗面積が広いため、都心のエキナカに入っている店舗にはないような商品でも意外と手に入ったりすることも。
平日は駐車料金が無料ということもあって、お財布にも優しいんです。
こうした大型店舗だけではなく、地元近くで栽培されている採れたてのお野菜を買うことのできる、「あさつゆ広場」があるのも、ここ平塚。たまにはより良い野菜を手に入れたい、と考えた時にも便利です。
せっかく子育てを意識して引っ越してきたのであれば知りたいのが、自然あふれるスポット。平塚市には様々なレジャー施設が豊富にあります。
まず、平塚市総合公園。ここは湘南ベルマーレのスタジアムがあるため、試合が開催される日には出店が多くあったり、イベントも定期的に開催されている、市民の憩いのスポット。
みんなで楽しめる大きな遊具もあって、1日中家族で遊んでいられそうです。
次に気になるのが、湘南ベルマーレ平塚ビーチパーク。
海水浴もできるので、親子連れで来てもきっと愉しむことができますよ。
ほかにも、360度開放的な平塚市の眺望が見られる「湘南平」や、隣町の大磯にある「大磯ロングビーチ」などもあります。
また平塚は周辺にリゾート気分を味わえる地域がたくさんあるんです。西は熱海、小田原、箱根、御殿場。東は江ノ島、鎌倉、葉山、三浦半島……。どこも車があれば1時間程度で行くことができるため、都内で暮らしているころよりも気軽に遊びに行けます。
ほかにも、蛍が毎年見られる里山や、ザリガニ取りができる用水路など。子どものころに自然にめいいっぱい触れさせてあげたい。そんな親心叶えてくれるのが、平塚なんです。
少し制度のことにも触れてみたいと思います。
平塚には、小中学校が多いだけでなく、幼稚園や保育園などの教育施設が整っていることでも知られています。そのため、待機児童などの問題はほとんどないそうです。
子育て支援制度も充実していて、中学校三年生までは医療費がゼロ。近隣の茅ケ崎や藤沢などの地域では小学校六年生まで、というところが多いなか、こうした制度はたくさん子どもが欲しいご家庭でもうれしいですね。
物件の家賃相場から見ても、1LDK~2LDKのマンションタイプで7.5万円前後というから驚きです……。築年数などの違いにもよりますが、都心で暮らしているよりも安価に住みたい部屋を選択する、ということができそう。
物価も安く、無料で利用できる施設なども多いことなどから「都心に住んでいるころより、お金が貯まりやすくなった」という声も多く聞こえました。
最後にご紹介するのは、グルメ情報です。
湘南ベルマーレの選手の方なども、移籍をした後も「あの味が忘れられない」とよく顔を出すほど。あっさりしたスープでシンプルで素朴な味わいが特徴で、寒い季節はもちろんのこと、夏場も海水浴やサーフィンの帰りに一杯食べたくなるのだとか。
駅前でも、平塚グルメを発見。
中には白いんげん豆を使ってできる白あんがたっぷり詰まっていて、甘すぎない素朴な味わい。お土産にも、自宅でも、みんなが喜ぶ一品です。
最後は最近平塚にできたばかりのカレー屋さん「NEW ROSE」。
もっとオリジナルのカレー作りに挑戦したいと現在の店舗をオープンさせ、目指すは「モダンジャパニーズカレー」。地元で採れた野菜や、和の食材、醤油やみりんなどの調味料などを使いながら、どこか懐かしいけれど新しい、そんなカレーを開発し続けています。
まだオープンして半年という期間ながら、常連さんもたくさんいらっしゃるよう。子ども連れの方もいらしていました。癖になるカレーの魅力を、ぜひ家族みんなで味わってみてください。
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訪れるまでは、まったく知らなった平塚。平塚市が行った市民の意識調査では、なんと86%以上の方が「これからも住み続けたい」と回答したそうです。
都心に住み、これから子育てを意識している方は、ぜひ一度訪れてみて、その空気感や暮らしやすさなども体感してみてはいかがでしょう。スタッフ一同、胸をはっておすすめできる街でした。
・保育園・幼稚園はたくさんあるので、小さい子供を通わせられないということはないです。また共働きの方でも保育園や幼稚園が夕方まで子供を預かってくれる制度があるので共働きの方はありがたかったと思います。
・駅周辺にあるのはラスカ・オリンピックという感じでしたが、ららぽーともできたので遊ぶ場所が増えたと思います。また駅からららぽーと直通のバスも定期的に出ているのでとても便利です。
・ららぽーと湘南平塚ができたこと、サッカーのスタジアムがある事で、いろんなところから人が来ます。特に七夕では多くの人が来ますので、そんな時はわいわいと賑わいすぎて落ち着かないかもしれないです。
・駅前の北口は夜もこうこうと明かりがつき、歓楽街や居酒屋も多く賑わいますが、南口やそれ以外の地区はとても静かです。 特に大磯、秦野寄りは自然も多く、子育てに向いているかと思います。
利用可能な沿線:JR東海道本線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/5.60万円、1LDK・2K・2DK/7.53万円、2LDK・3K・3DK/8.61万円
物価の高さ:★★☆☆☆
治安の良さ:★★★★☆
子育て環境の良さ:★★★★★
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。